SCENE.3 大島康宣「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」

私は、トム・クルーズが好きで、その中でも「ミッション:インポッシブル」シリーズが大好きだ。
このシリーズは、すでに7作目の公開が終了しており、二部作の後編にあたる8作目の公開が控えている大人気シリーズである。
私がこのシリーズを好きな理由は、ド派手なアクションはもちろん、ハイテクな機器を駆使し、主人公を支える各分野に精通した仲間がいる点だ。過去の作品でいえば「特攻野郎Aチーム」などが該当するだろうか。
スティーブン・セガールの「沈黙の~」シリーズはセガールが強すぎてスカッとさせてくれるがピンチの場面がなく何か物足りない。
ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットなどの豪華俳優陣が勢ぞろいした「オーシャンズ」シリーズは各ジャンルに精通した仲間はいるがアクションが物足りない。
ダニエル・クレイグ主演の「007」シリーズも大好きなので、ただスパイ×アクションが好きなだけなのかも知れないが…。
その中でも何度も観た作品がシリーズ4作目の「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」ではないだろうか。
1作目も良かったが、アクション要素は乏しく感じ、2作目はトム・クルーズ個人の活躍が目立ち、3作目はフィリップ・シーモア・ホフマンの怪演が素晴らしく、チームにサイモン・ペッグが加入し現在の形に近づいてきた良作であった。

それが4作目のこの作品では、1作目に登場した凄腕ハッカーのヴィング・レイムスが再登場し、さらにチームにジェレミー・レナーが加入。まず始めの舞台となるロシアの中枢クレムリンではハイテク機器大活躍の潜入任務を遂行。
その流れからのクレムリン大爆発が凄まじい!
そこから舞台はアラブ首長国連邦のドバイへと移り、世界一高い建造物と言われる《ブルジュ・ハリファ》での現場屋外に出る過酷なアクションと機密コード奪取任務。さらに舞台は移り、インドのムンバイでは1作目を彷彿とさせる床面ギリギリのアクションとハイテク技術の融合、息をもつかせぬ迫力のカーアクション…最後の任務を完了させたころには2時間経ったことを忘れ、この上ない満足感がこみあげてくる。

そう、この映画はアクション映画の全部乗せなのだ。しかも大盛りときている。なのにまったく胃もたれしない。それはトム・クルーズのなせる業と言っていいだろう。

この作品以降は、メンバーに一部変更はあるが、ほぼこのメンバーで進んでいく。5作目以降も最高に面白いのだが、ストーリー展開がつながっており、途中の一作品だけ観ると前後の話が分からないため中途半端にしか楽しめない。

とりあえず「ミッション:インポッシブル」シリーズは1作目からすべて観た方が良い。強くおススメします。
トム・クルーズは他にも「トップ・ガン」や「ジャック・リーチャー」などでも魅力的なキャラクターを演じているが、その中でも私のお気に入りは「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」のイーサンで間違いない。